頭痛

更年期に入り原因不明の頭痛に悩まされるケースは多くあります。原因は様々ですが、今回は更年期の方に多い頭痛のタイプを選び、その特徴と対処法について解説しました。ご自分の症状と照らし合わせて解決策を探るヒントにして頂きたいと思います。

更年期の頭痛の特徴

更年期の頭痛で多いのが偏頭痛と緊張型頭痛です。それぞれの症状の特徴をまとめましたので、ご自分の頭痛がどちらに当てはまるか確認してみてください。後述する対処方法の解説は、この2つの頭痛に的を絞って解説していきます。

更年期における偏頭痛の特徴

頭の左右どちらかがズキンズキンと脈打つ感じで痛み、それが長い時間続きます。また、光などの外部からの刺激を受けた時や、体を動かした際に痛みが激しくなります。場合によっては、吐き気を伴うこともあります。

頭痛が起きる前に空腹感をおぼえたり、妙にイライラしたり、手足がむくむなどの症状が起きることもあります。更年期後には患者の約70%の方が症状の改善を感じており、不治の病ではありません。

更年期における緊張型頭痛の特徴

頭部を何かで締めつけられるような鈍い痛みが続きます。痛みの種類は主に2つあり、頭全体を締め付ける「ヘルメット型」と、はちまきで締め付けられるような「はちまき型」です。

頭痛が起きるタイミングにも違いがあります。「反復性緊張型頭痛」は頭痛が起きる日と起きない日があるタイプで、「慢性緊張型頭痛」は毎日のように頭痛が起きるタイプです。

しかし偏頭痛ほど激しい痛みが無いため、無理をすればなんとか家事や仕事をこなすことができます。そのため症状が悪化するまで放置しておく方が少なくありません。

老若男女問わず幅広く症状を訴える方がいるのも特徴のひとつです。更年期を過ぎた方で緊張型頭痛が改善する確率は27%ほどと低いのが怖いですが、深刻な症状になりにくいので、真剣に治療に取り組む方が少なく放置されているのが実際でしょう。

なぜ更年期に頭痛がでるのか?(原因)

更年期の頭痛の多くは偏頭痛や緊張型頭痛などの機能性頭痛ですが、稀にくも膜下出血や脳腫瘍など重大な頭部の病気に起因する頭痛の場合があります。この場合は即、原因となっている重大な病気の治療が必要になります。ここでは代表的な更年期の頭痛である偏頭痛と緊張型頭痛の原因について解説します。

片頭痛の原因

偏頭痛は男女共に悩んでいる方がいますが、特に女性の患者が多い頭痛です。偏頭痛の原因とされているものにはアルコールやカフェインがありますが、女性特有の要因としてエストロゲンをあげる専門家もいます。

エストロゲンは女性が月経の時期に入ると分泌量が低下します。そして閉経間近になると分泌量が大きく変動します。完全に閉経してしまうとエストロゲンの分泌量は安定します。このエストロゲンの分泌量の増減によって偏頭痛が起きるのではないかと言われています。

偏頭痛が始まるタイミングが月経のタイミングとリンクしているようなら、エストロゲンの分泌量を原因とする偏頭痛である可能性があります。特に閉経が近づくと偏頭痛が酷くなる場合は可能性が高いでしょう。

エストロゲン以外には「寝不足・寝すぎ」「空腹」など視床下部の働きに関連する行為と、「ストレス」「光」「におい」「音」「温度変化」など自律神経に関連する刺激などが偏頭痛の原因だと考えられています。

緊張型頭痛の原因

デスクワークや家事などで長時間に渡り同じ姿勢をとることで筋肉が緊張し、血流が悪化することが緊張型頭痛を引き起こすと考えられています。意外な原因としては体に合わない枕を使用することで肩や首周辺の筋肉がこわばり頭痛を誘発したというものがあります。筋肉の緊張状態を作り出すという点では体を冷やす行為や、日頃の運動不足も原因となりえます。

なぜ首や肩、背中上部の筋肉が緊張すると頭痛が起きるのでしょうか?筋肉がこわばると筋肉中に乳酸などの老廃物が蓄積していきます。これが周囲を通る神経に触れると、緊張型頭痛特有の頭部を圧迫されるような痛みを引き起こします。また、過剰なストレスを受け続けると、脳が本来持つ「痛みを制御する能力」が正常に機能しなくなり、ストレスを感じていない時でも突如として頭痛が起きるようになります。

頭痛の対処法

これまで取り上げてきた偏頭痛と緊張型頭痛の対処方法について解説します。

2つの頭痛は発生する仕組みが違いますので、対処法も当然異なります。これまでの内容でご自身の頭痛がどちらに当てはまるか分かったと思いますので、これから解説する対処法を参考に適切な処置を行ってください。

偏頭痛の対処法

偏頭痛が閉経間近になると酷くなる方はエストロゲンの分泌量の低下に対処するために「ホルモン補充療法」の活用を考えてください。ただし効果があると確認された治療ではないので、更年期外来などの指導のもと行うことをおすすめします。

症状が比較的軽い場合は、冷たいタオルなどで痛む箇所を冷やします。マッサージは逆効果ですから控えます。そして静かでカーテンを閉めた暗い部屋などで体を休めましょう。それでも頭痛が続くようならお風呂には入らず早めに布団に入るのが賢明です。

食事ですが、アルコールやカフェインなど脳に刺激を与えるものは頭痛が解消されるまで控えましょう。

緊張型頭痛の対処法

頭痛が和らいだタイミングで適度にストレッチをして筋肉をほぐします。マッサージや入浴も筋肉の緊張を解消し、血行を改善するのに効果的です。

慢性緊張型頭痛の場合は対処療法として鎮痛剤や向精神薬、筋弛緩薬などを利用する場合がありますが、根本的な解決に繋がることは稀です。日頃から運動で体をほぐすことを心掛けて、ストレスをためない工夫を見つけましょう。

まとめ

いずれの頭痛も重症化すると治療には長い時間を要します。重要なのは日頃の生活を見直し、ストレスの解消方法を見つけ、適度に体を動かすことです。いつもより少し長く湯船に浸かって、首や肩の筋肉をほぐすところから始めましょう。

重い症状に悩んでいる方も薬だけに頼らず、かかりつけの医師に相談しながら生活改善を目指してください。

更年期の様々な対策と治療について

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