尿失禁

更年期の尿失禁とは

女性の方が歳をとる事で発症すると言われている更年期。更年期の症状の重さは個人差があるため人によって辛さが変わります。人によっては更年期の症状のせいで日常生活が今まで通り送れないという方も。今回は更年期の症状の一つである尿失禁の原因、対処法をご紹介します。

更年期の尿失禁の特徴

ここでは更年期の際に表れる症状の一つである尿失禁の特徴をご紹介します。

尿失禁とは自分の意志ではないのに尿が出てしまう事を言います。尿失禁には幾つかの種類があると言われています。

切迫性尿失禁

突然激しい尿意が起きてトイレに間に合わない、漏れてしまうといった症状が表れるものが切迫性尿失禁になります。

以前より尿の回数が増えている、トイレに行こうかなと思うだけで尿が出てしまうなどの症状も特徴の一つになります。

過活動膀胱

尿が出る回数が増えている、尿意が突然起きて我慢できない、尿意に耐えることが出来ず漏れることがある。これらの症状がある場合には過活動膀胱の恐れがあります。

過活動膀胱の場合今まで尿意を感じることはなかった少量の尿が膀胱に溜まるだけで膀胱が委縮してしまう為激しい尿意が起きるようになります。

就寝時などに何度も尿意が起きる時などは過活動膀胱の可能性があります。

圧迫性尿失禁

お腹に何かしらの力がかかった場合に自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまう症状を圧迫性尿失禁といいます。

テレビを見ていて笑った時、重たい荷物を持ち上げる時、咳やくしゃみが出た時等に尿が漏れてしまう事があります。

混合性尿失禁

混合性尿失禁は切迫性尿失禁、圧迫性尿失禁の両方の性質を持ち合わせている物になります。

この様に尿失禁には尿が漏れる状況や原因によって種類が分類されます。

なぜ更年期に尿失禁が起こるのか?

なぜ更年期になると尿失禁の症状が出てしまうのでしょうか。これには更年期が起きる原因が深く関係しています。

更年期はエストロゲンが減少することで起きる

更年期は女性の方の場合卵巣の機能が完全に停止する閉経に関係しています。更年期とは閉経が始まる前の約5年間と閉経後の約5年間、計約10年間のことを言います。この際にあらゆる症状が身体に現れ始め、症状が重く日常生活に支障が出てしまうと更年期障害といわれるようになります。

通常女性の方は卵巣よりエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンを分泌しています。エストロゲンは生殖活動に関係するだけではなく体のあらゆる部分に関係している重要なホルモンになります。

閉経すると卵巣の機能が停止してしまう為エストロゲンは分泌できなくなります。エストロゲンの数が減少すると体のあらゆる機能に支障が出る為、脳が卵巣にエストロゲンを分泌するように過剰に働くようになります。この際に脳の他の部分も刺激されてしまい自律神経のバランスが不安定になってしまいます。

自律神経は体内の臓器をコントロールする神経系です。自律神経が乱れてしまう事で臓器のコントロールがうまくできなくなるので体に不調が出始めるのです。

また自律神経は精神的なコントロールをしてくれる器官にもなります。その為自律神経が乱れてしまう事で感情がコントロールできなくなり、突然イライラする、憂鬱、不安になるといった精神状態になってしまいます。

更年期はこの様に閉経が近づきエストロゲンが急激に減少してしまう事でホルモンバランスが崩れて引き起こされてしまうのです。

更年期で尿失禁が起きる原因は?

更年期で尿失禁が起きてしまう原因もエストロゲンが関係しているのです。

子宮や膀胱、尿道等骨盤の中にある臓器を支えてくれている骨盤底筋肉群と呼ばれる筋肉が何かしらの原因で緩んでしまうと尿失禁は起きてしまうと言われています。

骨盤底筋肉群は出産や肥満などでも緩んでしまうと言われているのですが、閉経になり女性ホルモンが減少してしまっても筋肉が緩むと言われています。その為更年期になると筋肉が弱まり尿失禁を起こしてしまうのです。

尿失禁は身体的要因だけでなく精神的要因でも引き起こされることがあります。更年期の期間はストレスが発生しやすい状況になってしまう為精神的要因で尿失禁が起きてしまっている可能性も考えられます。

尿失禁の対処法

更年期で尿失禁が起きてしまう原因についてご紹介してきました。ここでは尿失禁をどのように対処すればいいのかご紹介していきます。
尿失禁にお悩みの方は是非参考にしてみてください。

骨盤底筋肉群を鍛える

尿失禁は膀胱や尿道を支えてくれている骨盤底筋肉群が緩むことで起きてしまう症状であるとご説明しました。緩んでしまった骨盤底筋肉群を鍛えてあげることで症状を緩和することが出来ます。

ご自宅で簡単にできる骨盤底筋肉体操というものがあります。1日20分~30分程骨盤底筋肉体操をすることで効果的に筋肉を鍛えることが出来ます。

体操で尿失禁をある程度まで改善できますのでまずは3ヵ月ほど継続して行ってみましょう。

医療機関で治療を行う

尿失禁は薬を投与する事でも治療が出来ます。薬物治療で尿道を閉じる力を高めることが出来るので尿失禁を改善可能です。また重度の尿失禁の場合には手術を行う事でも改善することが出来ると言われています。

先ほどご紹介した骨盤底筋肉体操で効果が表れない。ひどい尿失禁に悩んでいる場合などは医療機関へ行き診察を受けると効果的に改善することが出来ます。尿失禁を診察してもらう場合には泌尿器科で診察を受けるようにしましょう。

まとめ

今回は更年期で起きてしまう尿失禁の特徴、原因、対処法をご紹介してきました。

尿失禁は筋力が低下してしまって起きている可能性が考えられます。日ごろから体を適度に動かす、骨盤底筋肉を鍛える体操を取り入れる等しておくことで効果的に症状を改善することが出来ます。

更年期になりますと運動をする気力も起きなくなってしまう方もいらっしゃり、筋力低下だけでなく肥満になってしまう方もいます。肥満も尿失禁の原因の一つといわれています。

自分で意識して運動をすることでこういった原因を取り除けますし、前向きな精神状態にすることもできますよ。

更年期の様々な対策と治療について

更年期は対策ができます。
食生活から医療機関まで自分に合った対策をしましょう。

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