女性の方で悩まれている方の多い更年期。40代~50代の女性の方が症状が表れると言われています。肩こりや腰痛、背中の痛みといった症状も実は更年期が原因で引き起こされているかもしれません。
今回の記事では更年期の肩こり、腰痛、背中の痛みの原因、対処法をご紹介していきます。
目次
更年期の肩こり・腰痛・背中の痛みの特徴
更年期で起きてしまう肩こり、腰痛、背中の痛みにはどのような特徴があるのでしょうかご紹介していきます。
肩周りの症状
更年期で肩周りに起きる症状としては肩がなんだか重く感じている、肩の筋肉が凝り固まってカチカチになっているといったようなものが挙げられます。
日常生活での疲労で起きる肩こりと症状が似ている為原因が疲れと思われがちです。しかしこのような症状は更年期が原因で起きている可能性もあります。
腰回りの症状
更年期の際に引き起こされる腰回りの症状としては、腰の痛みがひどかったり日によっては痛みが軽くなったりと症状が変わるもの、腰の筋肉が張っていて動かしにくい状態になるというものがあります。こちらもデスクワークが多い方などは疲れからも痛みが出る為原因が特定しにくいものです。
背中の痛み
更年期の場合背中に痛みが発生する場合があります。こちらも腰回りや肩周り同様筋肉が張っているような感じがする等の症状が表れます。
背中の痛みは内臓の病気が原因の場合もあるため痛みが強い場合等は医師の診察を受ける事をおすすめします。
なぜ更年期に肩こり・腰痛・背中の痛みが起こるのか?
なぜ更年期になると肩こり、腰痛、背中の痛みが発生してしまうのでしょうか。原因を知るためには更年期が引き起こされるメカニズムを理解する必要があります。
ここでは更年期が起きる原因、肩こりや腰痛、背中の痛みになぜ更年期が関係するのかご紹介していきます。
更年期はなぜ起きるのか
更年期はなぜ起きてしまうのでしょうか。まず更年期とは閉経の前後約5年間の期間を指しています。人により閉経が起きる時期は違う為一概に言えないのですが、一般的に45歳~55歳の間に更年期に突入すると言われています。
更年期になるとなぜ体に様々な症状が出てしまうのでしょうか。女性は卵巣からエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンを分泌しています。エストロゲンは女性の生殖機能に関係しているだけでなく、体全体の様々な機能に関係している重要なホルモンであると言われています。
閉経が近づきますとだんだんと卵巣の機能が低下していきます。最終的には卵巣が完全に機能停止してしまうのですがその間エストロゲンの分泌量が急激に低下していくことになります。
エストロゲンが低下してしまうと体の様々な機能に影響が出てしまう為脳は卵巣へエストロゲンを分泌するように指示を出します。その際に脳の他の部分も影響を受けてしまい自律神経が正常に機能できなくなってしまいます。自律神経とは体の様々な器官をコントロールしている重要な神経系です。自律神経が正常に働かなくなる事で体内の器官は本来の働きが出来なくなるため様々な症状が表れてしまいます。
また自律神経は人間の精神状態にも関係しています。その為自律神経が乱れてしまうと、イライラする、不安になる等感情のコントロールがうまくできなくなったり、うつ状態になったりするのです。
エストロゲン自体も体の様々な機能に関係している為数が減少することで体の調子は悪くなってしまいます。このホルモンバランスが崩れてしまうメカニズムが更年期になります。
肩こりや腰痛、背中の痛みとの関係は?
更年期は肩こりや腰痛、背中の痛みにはどのように関係しているのでしょうか。更年期になるとエストロゲンが減少することで自律神経が乱れてしまいます。自律神経は血流にも深く関係していると言われています。
自律神経が乱れてしまい血行が悪くなることで乳酸等の疲労物質が筋肉に溜まりやすい状態を作ってしまいます。その結果肩こりが起きやすい状態になってしまいます。
肩や首は頭を支える部分になるため日ごろから疲れがたまりやすい部分になります。その為血流が悪くなればすぐ肩こりが発生してしまいます。
腰痛も同様のことが言えます。腰の骨が重さを負担している為血行が悪くなることで疲労物質が溜まり痛みを生む原因になります。
また女性の方は男性の方に比べ首や肩、腰回りの筋肉が弱いと言われています。その為更年期の際にこれらの症状が表れやすいとも言われています。
エストロゲンは骨量の維持にも関係しているホルモンです。エストロゲンが減少してしまう事で骨量が維持できなくなることも腰痛などの原因になると言われています。
肩こり・腰痛・背中の痛みの対処法
肩こりや腰痛、背中の痛みが起きる原因をご紹介してきました。ではどうすればこれらの痛みなどを改善することが出来るのでしょうか。
ここでは肩こり、腰痛、背中の痛みの対処法をご紹介していきます。
姿勢を意識する
肩こりや腰痛、背中の痛みはデスクワークが多い方、車の運転が多い方、スマホをよく見ている方、手芸や読書が好きな方等は特に起きやすいです。
頭が前に出て前かがみの姿勢になってしまっているとこれらの症状はひどくなります。作業をされる際には姿勢を意識して顎を引いて頭が前に出ないように意識して作業をしてみるようにしましょう。
適度な運動をする
肩こりや腰痛、背中の痛みなどの症状にはストレッチなどの適度な運動はとても効果があります。体を動かしてあげることで凝り固まっている筋肉が動くようになり血流が良くなります。血流が良くなることで乳酸が流れやすくなり筋肉がほぐれていきます。激しい運動をする必要はありませんので自分のできる範囲の運動を心がけましょう。
お風呂につかる
半身浴など体を温めてくれるお風呂はこれらの症状を緩和してくれる効果があります。お風呂に入る事で体が温もり血管が拡がります。血管が拡張されることで血行が良くなるので固まっている筋肉をほぐすことが出来ます。半身浴であれば体をしっかりと温めることが出来ますので効果的です。試してみましょう。
まとめ
今回は更年期で引き起こされる肩こりや腰痛、背中の痛みについてご紹介してきました。
これらの症状は更年期になる事でより症状が重くなってしまうと言われています。日ごろからしっかりと運動をする等のケアをしていることで症状が緩和されますので意識して取り入れるようにしましょう。
背中の痛みや腰痛などは更年期以外の病気で引き起こされている場合もあります。あまり痛みが強い時等は病院に行き医師の診察を受けるようにしましょう。
更年期の様々な対策と治療について
更年期は対策ができます。
食生活から医療機関まで自分に合った対策をしましょう。
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