男性の更年期障害について

男性の更年期障害

更年期障害というと女性に現れる症状だと思われがちです。しかし更年期障害は男性の方にも起こる事があるといわれています。

男性の更年期障害も女性同様、体に様々な症状が表れてしまいます。人によっては日常生活に支障をきたす事もあるのですが、症状が表れていても更年期障害だと気が付けず悩まれている方も多くいらっしゃいます。

今回は男性の更年期障害が起きる理由や症状などをご紹介しますので参考にしてみてください。

男性の更年期障害の基礎知識

ここでは男性の更年期障害についての基礎知識をご紹介していきます。

男性の更年期障害はなぜ起こるのか

女性の方は歳をとると閉経を迎えます。閉経は卵巣の機能が停止する事です。女性は卵巣より生殖機能や体の機能に関わる女性ホルモンを分泌しており、この女性ホルモンが減少することで体や心に様々な症状が表れるようになります。この閉経前後の約10年間の事を更年期といい、更年期に表れる症状が日常生活に支障をきたす場合更年期障害と言われるようになります。

男性の場合も年齢と共に男性ホルモンであるテストステロンが減少していきます。このテストステロンが急激に減少してホルモンバランスが崩れてしまう事で女性同様更年期の症状が表れるのです。男性の更年期障害はLOH症候群と呼ばれることもあります。

発症する年齢は個人差があるのですが一般的には40代後半から症状が起きる可能性があるといわれています。LOH症候群の患者数が最も多いのは50代~60代ともいわれています。

テストステロンは精巣で生成されているホルモンになります。本来、大脳が精巣にホルモンを生成する指示を出すことで分泌されています。しかしストレス等が原因で大脳が精巣にテストステロンを生成しない様に指示を出してしまう様になります。結果テストステロンが分泌されなくなり男性ホルモンの数が急激に減少し更年期の症状が起きてしまうのです。

男性の更年期障害で引き起こされる症状

ここでは男性の更年期障害で表れる症状をご紹介していきます。

身体的症状

男性の更年期障害で体に現れる症状として勃起不全、朝立ちが無くなる等男性機能の低下などが引き起こされるといわれています。

その他には関節や筋肉が痛む、筋力が低下してしまう、頭痛がする、めまいが起きる、耳鳴りがする、頻尿になるといった症状が身体に現れるようになります。

また更年期障害になることでメタボリックシンドロームや脳梗塞、心筋梗塞といった病気になる可能性も高くなるとも言われています。

骨粗鬆症のリスクも高まるといわれており、更年期になってしまった場合には生活習慣を見直す必要が出てきます。

精神的症状

男性の更年期障害は女性の更年期同様精神的な症状も表れる事があります。症状としては急にイライラしてしまう、不安感、性欲が無くなる、不眠、気力が無くなるといった症状が挙げられます。

集中や記憶力が低下するといった症状が表れることもあり日常生活に支障をきたしてしまう事もあるといわれています。

男性の更年期障害を見つけるには

男性の方の中には更年期障害の症状が表れていても気が付かない、他の病気であると思われる方もいます。ここでは更年期障害の検査方法をご紹介します。

男性更年期質問票

男性の更年期の症状をチェックするために男性更年期質問票(AMS)をと呼ばれる質問票を記入する方法があります。男性更年期質問票はインターネットで調べることで簡単に手に入れることが可能です。

心や体、機能性に関する質問項目に答えることで簡易的に更年期かどうかの確認をすることが出来ます。合計点数により判断をするのですが37点以上の場合には更年期の可能性が高いので医療機関にて診察を受けるようにしましょう。

点数が低くても症状が辛い場合には診察を受けると良いしょう。

医療機関ではどのような検査を受けるのか

医療機関で検査を受ける場合には血液検査を行い男性ホルモンの値測定を行います。その他には前立腺がん測定等を行い前立腺に異常がないかといった事を調べます。

男性の更年期とうつ

更年期障害で引き起こされる精神的症状とうつで引き起こされる精神的症状は似ている物があるため身体的症状があまり出ていない場合には見極めがつきにくいです。

男性の更年期になっているのに精神科に通うとうつと判断されてしまう事があります。抗うつ剤には男性ホルモンを減少させてしまう作用がある薬もあるため症状が悪化してしまう事もあります。更年期の場合は泌尿器科で診察を受ける必要があります。

更年期の場合のうつ症状は希死念慮が起きるほどひどくはならないとも言われています。希死念慮が起きている場合には精神科、起きていない場合には泌尿器科で診察を受けてみると良いでしょう。

男性の更年期障害の改善方法は?

男性の更年期障害を改善する方法をご紹介していきます。

テストステロンを増やす

男性の更年期障害の治療法に男性ホルモン補充療法というものがあります。男性ホルモンを注射することで減少しているテストステロンを増やして症状を緩和するという方法です。医療機関で行われる一般的な治療方法になります。

内服薬で治療する方法もあります。補中益気湯という漢方はテストステロンを増やす効果があるといわれており更年期の症状を緩和する効果があります。

また食生活でテストステロンを増やすこともできます。ニンニクや玉ねぎはテストステロンを増強してくれるといわれているので意識して摂取すると良いでしょう。

適度な運動

筋肉を動かすことでテストステロンが増えるといわれています。筋力トレーニング等が行いにくい方でも1日30分のウォーキングをするだけでも効果があるといわれています。

また睡眠も重要です。副交感神経が優位になるとテストステロンは分泌されるためリラックスして質のいい睡眠をとる事が重要です。睡眠不足になるとテストステロンの分泌量は下がるといわれているので注意しましょう。

男性の更年期障害について理解しよう

今回は男性の更年期障害についてご紹介してきました。更年期障害は女性に起きるものだと思っている方が多くいらっしゃいます。しかし男性にも更年期障害は起きる可能性があり、日常生活に支障をきたす事もあります。

男性の更年期障害についてしっかりと理解しておくことで自分の症状は更年期なのか判断できますし、治療や対策を行う事も出来ます。男性の更年期障害も症状をしっかりと改善することが可能です。

男性の方も更年期障害について知識を持ち、対応できるようになりましょう。